山本安志法律事務所 − 事務所ニュース


3号(2001年6月発行)

巻頭言 ◆ 弁護士 山本安志

本年3月に,新事務所に引っ越しました。新事務所は広くなったので,落ち着いて仕事ができる環境となりました。また,依頼者の方々にも相談・打ち合わせに便利に使っていただけるよう工夫しましたが,いかかでしょうか。
年2回は,事務所ニュースを発行しようと思います。法律のこと,法律事務所のこと,弁護士のことをもっと知ってもらうため,私たちは努力したいと思います。

<特集> 裁判所までひとっ跳び:弁護士に依頼した事件どうなるの?

刑事事件

山本弁護士のカバンの中身

弁護士は,法律事務所と裁判所の往復だけしか動かないと思っておられる方が多いと思います。しかし,法律相談所に行ったり,当事者(依頼者や相手方)に会ったり,現場を見に行ったりと意外と外で仕事をする機会は多いのです。外で仕事をする場合でも,できるだけ法律事務所と同様の状態で仕事ができるよう「弁護士7つ道具」を携帯しています。

思い出に残る旅 カナダ自動車旅行 - 弁護士 山本安志

 私は、1988年7月、カナダのカルガリーからジャスパーまで(東京から名古屋位の距離です)、レンタカーで1週間ほど旅行をしました。それまでは、添乗員のつくパック旅行しか経験がありませんでしたが、思い切って飛行機・ホテル・レンタカーのみ予約して出かけたのです。私は、英語はほとんどしゃべれませんが、なんとかなるだろうと高をくくって出かけました。

 カルガリーの空港で、レンタカーのカウンターに行ったところ、なにやらいろいろと聞かれるのです。それも、外人さんは私の目をまっすぐ見て話しかけてくるので、それだけで頭の中は真っ白、なにを言われているかわかりません。幸い、側ににいた妻に助けられ、自動車保険をどれだけかけるかを聞かれていることがわかったのは20分後でした。このトラブルを皮切りに毎日のようにトラブルがありましたが、自動車旅行は最高です。

 レイクルイーズでは、レイクアグネスから六つの氷河の広場までハイキングをしました。カナダは緯度が高く、1時間も歩けば氷河に行き着き、簡単に高山気分が味わえました。レイクルイーズからジャスパーまでは、アイスフィールドパークウェイといって、周囲に白い峰々を眺めながら快適なドライブが楽しめるコースです。途中7月なのに峠で雪に降られたのには驚かされました。コロンビア氷河で雪上車に乗ったり,エメラルドグリーンの湖を回り、滝を眺め、好きなところでサンドイッチをほおばり、昼寝をする。堪えられません。ジャスパーは、自然の豊かなところで、マリーンレイクに行く途中で熊を見かけたり、ホテルのそばや道ばたで鹿に出会えました。また、乗馬やラフティング(ゴムボートによる川下り)など遊びには事欠きません。もう一度、今度は秋に行ってみたいと思います。

子供の受験等で、ここ5年は海外旅行にはいけず、少々ストレスがたまっています。機会を見つけて、またどこかに行きたいと思い、一生懸命仕事にがんばっています。

韓日弁護士サッカー親善試合 - 弁護士 井上 泰

 平成13年4月14日、僕は憧れの日本代表「風のユニホーム」を着て、ソウルからバスで約2時間の郊外にある韓国の法務研修院(日本でいう司法研修所)のグランドのピッチに立っていた。前日降雨で心配された天気も、快晴となり、僕がディフェンダーとしてプレーした日本代表Bチームは韓国水原(スゥオン)弁護士会蹴球団を相手に前半は0−0でおり返し、後半2点を入れ2−0で快勝した。

 国内で年1回、全国7都市の弁護士会のサッカーチームが集まって法曹サッカー大会が開催されていることは、前回の事務所報で紹介しましたが、その法曹サッカーに参加している東京の弁護士が韓国の弁護士さんと懇意にしていたことから、この4月に2002ワールドカップの前哨戦?ならぬ韓日の弁護士同士の親善試合が実現することになりました。

 代表募集の知らせを聞いて、「代表のユニホームが着ることができて、本場の骨付カルビ、石焼ビビンバ等が食べられるのなら、ベンチを暖めてもいい!」と、横弁FCからの部員を含む全国の各弁護士会サッカー部の物好き36人+サポーターとともに、韓国遠征に参加してきました。

 日本チームはAチーム、Bチーム、38歳以上のマスターズチームに分かれ、韓国のソウル弁護士会蹴球団と水原弁護士会蹴球団を相手に合計4試合を行ない、2勝1敗1分の結果となりました。各試合を通して、代表の韓日戦にありがちなガチンコ試合ではなく、いたって友好的なイベント試合で楽しい1日となりました。

試合の翌日は、観光に出かけ、映画「シュリ」の撮影に使われたオリンピックスタジアムで「爆弾が仕掛けられた貴賓席はあそこだ!」とか、アポ無しにもかかわらず「蹴球団の視察です」と警備員の人に言いきったガイドさんのおかげで、溶接のバーナーの火の粉が散っている建設中のW杯スタジアムの工事現場に潜入したり、「明洞の街中では感じることができない韓国の現実を知ってほしい」というガイドさんの勧めで非武装地帯へ行くなど、良い経験となりました。

今後、この親善試合は定期的に開催されることになり、来年は大阪で行なわれることになりました。マスターズが見え隠れしているけれど、さらに、体を鍛えなくてはと思う今日この頃です!

個人再生手続きの紹介 − 弁護士 新井聡子

 個人再生手続が本年4月より施行されました。個人の方が多重債務に陥ったときの解決方法は,これまで自己破産と任意整理の2つしかありませんでした。自己破産は,裁判所に申し立てて免責不許可事由がなければ支払義務を免除される(要は返済しなくてよくなる)制度です。しかし,この制度ですと,不動産等の財産のある方は,その財産を手放さなければなりません。任意整理は,裁判所を介さず,弁護士が債権者と交渉して,利息制限法で計算し直した債務元本をおよそ3年間の分割で支払うという和解をして債務を整理する方法です。消費者金融は金利が非常に高いので,利息制限法で計算し直すと、取引期間の長い方ですと債務元本がかなり減ります。しかし,基本的には債務元本全額を返済することになるので,利息制限法で計算し直しても債務が多い方はこの方法を使うことは困難です。

 新しい制度である個人再生手続には,小規模個人再生と給与所得者等再生とがあります。概略を言いますと,小規模個人再生は,法定されている最低弁済額以上を弁済する再生計画を作成し,その再生計画にしたがって弁済したときは,残額の支払義務が免除される制度ですが,この再生計画には債権者の決議が必要となります。給与所得者等再生は,基本的には可処分所得の2年分を返済して残額の支払義務を免れる制度で,債権者の決議は不要です。もっともこの可処分所得は計算方法が定められており,結局債務総額とほぼ同額を返済しなければならないこともあります。また,住宅ローンの残っている自宅がある場合には,住宅ローン返済計画を組み直すことにより,自宅を手放すことなく債務の整理をすることも場合によっては可能です。さらに,個人再生手続の大きな利点として,再生債権に基づく強制執行(給料差押など)を止めることもできます。

 以上の個人再生手続には詳細な要件があり,弁護士の関与なしに申立をすることは非常に困難と思われますので,申立を検討される方は弁護士に相談することをお勧めいたします。なお,個人再生手続は施行されたばかりで,その利用価値はいまだ未知数であり,実際に申立件数もそれほど多くない様子です。

新人弁護士雑感 − 弁護士 徳田 暁

 昨年の10月10日,意気揚々として初出勤してから,はや7ヶ月。
新しいことの連続で,毎日,わくわくしながらも,冷や汗をかきそうになるときもしばしば。実務上の手続きや運用,事件の見通しなどは,分からないことも多く,山本弁護士をはじめ事務所のメンバーに相談をしながら,毎日,どたばたかけずり回っているうちに,まさに,あっという間に弁護士になって最初の夏を迎えることになりました。

 最近,ふと感じることは,実際の弁護士業務は,修習生時代の抱いていたイメージとは,ちょっと違って,よりシビアなものなんだなあということです。

 山本安志法律事務所には,とても様々な相談者が訪れます。そして,それぞれの方々に深い人生史,生活史,価値観があるのです。それは,僕が,この7ヶ月の間に担当した何件かの刑事事件の被告人にしても同じです。

 弁護士は,そんな依頼者の方々の,様々な人生史,生活史,価値観をできるかぎり理解しながらも,法律的に,そして一般的に,もっともよいと思われる方法をアドバイスしていきます。しかし,それは単に,抽象的に,修習生のときに抱いていた目標(1つ1つの事件,1人1人の気持ちを大切にという目標)を振りかざしてみても,なかなかできることではないなあというのが実感です。

 ときに相談者の方に誤解を与えてしまったり,傷つけてしまったり,そうなることが怖くて,適切なアドバイス,コミュニケーションができなかったり。

 豊富な人生経験や法律知識,一般常識,強く優しい信念が必要なんだろうなあ。だから,まだまだ未熟な僕にはとても難しいことのように思えるのです。でも,もう一つ,最近感じることは,たとえ未熟でも,一生懸命に事件に立ち向かっていけば,なにか相談者の方が,あるいは少なくとも自分が,満足できるような結果を得られるのではないかということです。だから,これからも,一生懸命さだけは忘れずに,山本弁護士をはじめ事務所のメンバーから様々なことを吸収して,一日でも早く,「1つ1つの事件,1人1人の気持ちを大切に」という目標を真に実現できるようになりたいです。

 

<お題> 近頃おもふ・・・あれこれ

17歳 − 事務局 T

最近,頻発する残忍冷酷な事件を聞くにつれ,あの頃の自分を思い出そうと,もがく日々が増えました。
過ぎ去ったあの日は,悲しいかな,とても遠い日々で,感情の起伏の細かな部分まで思い出すことは出来ないのだけれど,でも,なんとなく暗闇の中でもがいていた自分を思い浮かべることは,容易にできます。
親や教師,周辺の大人達,社会に対しても不満が鬱積していたあの頃。抱えきれない不満で,消化不良を起こしていたあの頃。そして,どうにもならない心の中の澱を,何とか吐露出来たとしても,大人達から押し付けられた価値判断基準が余計,不満に拍車をかける結果になっていた気がします。
幸いなことに,運良く私は犯罪者にはならなかったけれど,その境目はとても曖昧なものでしかなかったと,今にして思うのです。
だからといって,彼らの悪逆無道を、安易に擁護する気など,さらさらありません。悪いことは悪いのです。そこは決して曖昧にしてはならないことです。しかし,あの頃の心の闇を思い出すことは,彼らの今を推し量る,第1歩になるような気もするのです。

スイカロゴ − 事務局 H

先日,アウトレットに行き,Tシャツを買いました。
色は明るいグリーン地で,胸の部分にピンクでprecociousと,プリントしてあるものでした。普段なら敬遠していた色でしたが,お得な値段につられて,衝動買いしました。帰宅後,小さいながらその単語が結構目立つので,なんとはなしに調べたら<早熟性の,早熟の,ませた,(植物が)早咲きの,はやなりの>という和訳でした。
そのはやなりのという意味から,早生のスイカが思い出されました。その味は,真夏のとは違って格別においしかったのです。それを思い出したら単純ですが,その意味など気にならなくなりました。後日,それを着て友人に会い,ロゴの話をすると,「別に,デザインと色がいいからいいじゃない」と・・・。
今度,このTシャツを着てスイカを買いに行こうかなぁと思うこの頃です。

後悔 − 事務局 AM

暑い日々が多くなって来ましたが、最近肌の黒い子を見かけなくなったと思いませんか?時代は美白ブームなのでしょうか?
つい最近までは、恐ろしいほど肌の黒い子をよく見かけたのに・・・。
私も恥ずかしながら、10代の頃流行りに流され、日焼けサロンに行った事がありました。その時気づいたのは、私の肌は、日焼けではなくやけどになってしまうって事です。焼けた所は全て赤くなり、痛さを伴い、そして黒くならずにまたもとの肌の色に戻る。なんでそんな思いをしてまで、黒くなりたかったのか、若気の至り?です。今では私も美白ブームに乗り、この時期は日焼け止めと日傘が手放せません。後悔先に立たずと言いますが、あの頃日焼けをしなければ、もっと色白でいられたかもしれないと思う今日この頃です。

近頃涙もろいのよねぇ − 事務局 YK

年のせいにはしたくないけれど,近頃すごく涙もろくなってきたのよねぇ。テレビを見ている時などは、悲しい場面ではもちろんの事、人が何かに向かって一生懸命ガンバッテいる姿を目にしたときなど,涙といっしょにハナミズまで出ていることがあって、一緒に見ている息子など、テレビではなく私がまた涙しているのではと顔をのぞきこむ有り様です。それでも,感動をしてながす涙はいいものだし,思いもよらず、人にやさしくされたときや、やさしい言葉をかけられた時なんか、もう、すぐにウルウルしてしまう。

この間もBSで、アリスのコンサートがテレビから流れていて,いっしょに歌を口ずさんだけで、じわぁーってきてしまった。なんか知らないけど最近はすぐこんな調子なのよねぇ。まっ、これからも楽しい事や,可笑しいことで,おなかがよじれるぐらい笑って、笑い涙をながしたいなぁ。